名古屋市立大学 薬学部薬学科 臨床薬学教育研究センター 臨床薬学分野
研究室配属や他大学から大学院進学を希望し、
研究室に興味がある方は見学を随時受け付けます。
また、要望があればいつでも研究内容も説明します。
さらに、研究室配属前の学年でも研究をすることを
希望する場合、可能な限り受け入れるように
しています。
これらの希望者は、事前に松永までメール(tmatsu@phar.nagoya-cu.ac.jp)を下さい。
お待ちしています。
私は臨床センターを選んで本当に良かったと思っています。その理由を3つ紹介したいと思います。
1.ウエット(iPS細胞)×ドライ(薬剤師)の双方を学べる!
私はiPS細胞を用いた再生医療の研究をしています。同時に、セミナーを通じて薬剤師の在り方等、臨床現場に関する事柄も勉強できています。「薬学・医療について幅広く学べる環境」という点では、臨床センターが一番だと思っています。
2.チャレンジできる環境がある!
私は、現役で競技スキーを続けています。(冬の週末は山籠もりをしています。)
先生方が学生の意志を尊重してくれるので、部活動や短期留学等にも挑戦したい方にはピッタリです。
3.仲がいい!
臨床センター最大の魅力だと思います!同期はもちろん、先輩・後輩との距離も近く、本当に楽しく研究室生活を送れています!突発的に研究室でたこ焼きパーティーや飲み会が開催されることもしばしばです。
少しでも興味が湧いた方は、ぜひ見学に来てください!きっと臨床センターに入りたくなりますよー!
教授松永 民秀
臨床薬学教育研究センター(臨床薬学分野)では、臨床や医療現場に関わる研究から、ヒトiPS細胞を用いた創薬支援や再生医療に関する研究、あるいは医薬品開発研究までとてもバラエティーに富んだ幅広い研究を行っています。
我々は、研究を通じて社会に貢献したいと思っています。例えば、本研究室ではヒトiPS細胞を用いた研究を行っています。よくiPS細胞の研究を行っていると勘違されますが、iPS細胞の研究ではありません。iPS細胞は、目標を達成する手段の1つとして使っているにすぎません。我々の研究は、ヒトiPS細胞から創薬研究を支援する材料となる細胞や評価系を作り出すことを目的としています。最終的な目標は、製薬企業において我々が開発した細胞や評価系が創薬研究支援材料として実際に用いられ、それらを通じて医薬品の開発に少しでも寄与することです。副作用が少なく、効果が強い薬が少しでも早く上市されれば、それらを待つ患者には福音となります。
研究を進めると新たな発見があり、新しい知財として認められれば特許出願を行います。また、様々な企業や研究室と積極的に共同研究を行っています。ヒトiPS細胞の分化誘導やその利用に関する研究は、日進月歩の勢いで発展しており、世界中で非常に激しい競争が繰り広げられています。その為、研究推進の中心は学生で、教員は多くの場合研究の方向付けやアドバイスなどのサポートに回ります。それは、思考が柔軟な若い人のアイデアは、新たな研究を進めるうえでとても貴重と考えているからです。
医薬品開発は候補化合物を合成したり、見つけ出したりするだけではありません。それらの有効性や安全性、薬物動態など様々な試験を経て初めて医薬品となります。創薬研究支援材料の創出は、医薬品開発のために多くの製薬企業で使用される可能性を秘めたとても魅力的な研究です。自分が中心となって新たな発見をし、企業等との研究をやってみたいと思う人。また、自分が作った細胞や評価系が将来創薬研究等に利用され、医薬品の開発の手助けとなる研究をやってみたい人。私たちと一緒に研究しませんか。
教授鈴木 匡
名市大薬学部では、社会的な効果や人間への影響などを測定するいわゆる「ドライ」の研究を本格的に行っている研究室は少ないのが現状です。試験管や測定機器、細胞や動物などを使用して科学的な証明をする基礎研究も重要ですが、人間の行動を分析し、時にはその行動に介入を行うことでどのような変化が現れるかを数値化して分析する疫学的な研究はますます薬学領域でも重要になってきます。それは、薬剤師が行う業務を科学的に分析し、地域医療にどれだけの貢献があるのかを明確にするからです。実験器具は使わない研究でも「仮説」を立て、どうしたらその「仮説が証明できるか」方法を考え、実際に測定して分析して考察することは、他の基礎研究と全く同じです。医療施設で活躍する薬剤師にはこれからますます必要となる研究手法です。「地域医療で活躍したい」という学生さんは 是非本研究室へお越しください。